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Q. 断乳処理をきちんとしないとどうなるのですか?

A.
乳腺の中に乳汁がたくさん残った状態にしておくと、吸収しきれなかった分がおっぱい内で固まってしこりとなり、乳腺自体も硬いまま萎縮するために痛みや違和感をともないます。
また、搾ってみると母乳がまだ出てくるということもあります。断乳処理を怠ると、次の出産の時、乳腺が硬くなりつまりやすい、母乳の出が悪くなる、ということが起こる場合があります。断乳後、しばらくしてからしこりに気づき、搾りだそうとしても乳口が閉じてしまっていて乳汁が出せないこともあります。適切な時期にしっかりと処理をしておいた方がいいでしょう。
早期乳癌が発見される事もありますので、是非断乳マッサージをお受け下さい。

Q. どのような方法で断乳するのでしょうか?

A.
方法としては断乳を決めた日の朝はしっかり吸ってもらい、後は張ってつらくなった時に手で搾って、その後はタオルで必ず冷やす(皮膚の表面が冷たくなったらタオルを外す)というのを繰り返しながら、少しずつ機能をおとしていきます。まったく搾らないでいると乳腺炎を引き起こすこともあるので、少し楽になる程度に搾って、その後は冷やすことが大切です。
また、張りのピークは断乳してから2日目くらいです。3日目を過ぎたころから、張りはあってもだんだんと痛みが少なくなり楽になってきます。
断乳してから1週間から10日後、1ヵ月後と断乳処理を行い(乳汁の量が多ければ2週間間隔で来院)しこりを残さず、乳腺が萎縮するようにしていきます。
授乳回数が1回/1日以上の方は対処方法が違いますので注意してください。

Q. 断乳するのはいつごろがいいですか?

A.
一般的には離乳食がきちんと食べられるようになった頃というのが一つの目安です。
およそ1歳から1歳半ごろです。
しかし、個人差はありますのでお母さんと赤ちゃんにとって一番良い時期を選んで、計画を立ててやめられることをお勧めします。
当院では断乳相談として断乳の時期や方法について詳しくご説明いたします。

Q. 断乳と卒乳のちがいはなんですか?

A.
お母さんが子どもの年齢や離乳食の進み具合、授乳の状況から時期を判断するのが「断乳」であるのに対し、子どもに任せ自然に乳離れさせることが「卒乳」です。どちらも時期は個人差があります。